Book Name は、ファイルの内部に記録されている本のタイトルです。一般的には表紙に印刷されているタイトルと同じですが、パソコン上のファイル名とは別に保存されています。
どのファイルに含まれ、誰が作成したか
この情報は電子書籍ファイルに含まれています。EPUB では、本の内部にパッケージされた小さな説明ファイルにタイトルが保存されており、Kindle 形式や FictionBook でも同等の情報が保存されています。この値は人間が入力したものです。出版社、著者、または Calibre や Sigil といった電子書籍アプリやレイアウトアプリケーションでファイルを作成・変換した人のいずれかです。計測で得られるものではなく、どの端末も自動入力しない項目なので、入力した人と同じくらい正確にもなれば、同じくらい大雑把にもなります。
ディスク上のファイル名は、それとはまったく別物です。download_2.epub という名前で保存された本でも、Book Name が正しく設定されている場合がありますし、きれいに付けられたファイル名でも Book Name が間違っていることがあります。
値の例
これは自由入力のテキストなので、タイトルそのもののように見えます: The Adventures of Sherlock Holmes。文字、数字、句読点、特殊文字を含めることができ、ラテン文字に限定されません。キリル文字、ギリシャ文字、中国語、日本語、アラビア文字など、他の文字体系も同様に使われます。シリーズ名、巻数、版数などの詳細を同じ行に詰め込んでいるファイルもあれば、この項目が空のままのファイルもあります。
ファイルにとって重要な理由
読書アプリや電子書籍ライブラリは、ファイル名ではなく、この値を元に本棚を構成します。そのため、ライブラリ上では本のタイトルが間違っていたり、タイトルがまったく表示されなかったりしても、ファイルマネージャー上のファイル名は問題なさそうに見える場合があります。著者名やシリーズでの並べ替え、検索、グループ化も、すべてファイル内部のメタデータに依存しています。
変換されたファイルは、問題の原因になることがよくあります。テンプレートから本が作られたり、別の形式から変換されたりすると、元のタイトルが新しいファイルに残ってしまい、内容は新しくてもメタデータ上の本の名前が以前のままということがあります。Book Name を確認するのが、ライブラリの情報が間違っているのか、それともファイル自体が間違っているのかを見分ける一番手早い方法です。
コレクションをきちんと管理したい人にとって、この項目がカタログの正確さを左右します。計測値ではなく、手入力のテキストであるため、ファイルを共有する前に一度確認しておく価値もあります。作業用タイトル、ドラフト用のラベル、社内向けメモなどが、完成した表紙とは違う内容のまま、メタデータに長く残ってしまうことがあるからです。