用語集

色空間とは?

カラースペースは、画像や動画ファイルの隠れたメタデータを確認するときに見つかる情報です。ここでは、それがファイルについて何を示しているのか、そしてその情報を使って何ができるのかを説明します。

color-space

カラースペースとは、ファイルが内部に保存している数値を実際の色に変換するための「ルールブック」の名前です。まったく同じ数値を持つ2つのファイルでも、別々のカラースペースで保存されていれば、見え方が異なることがあります。

どのファイルに含まれていて、どこから来たのか

カラースペースは、JPEG や TIFF、RAW カメラファイルなどの写真・画像、動画ファイル、さらにはカバー画像を埋め込んだオーディオファイルなど、視覚データを含むあらゆるファイルに記録されます。この値は、カメラのメニュー設定にしたがってカメラが書き込むか、ファイルを書き出したソフトウェアや動画エンコーダーが書き込みます。人が手入力するものではありません。

このフィールドの背景には、「色をどう混ぜるか」を定義するカラーモデルがあります。RGB は赤・緑・青の光を混ぜる方式で、画面表示に使われます。CMYK はシアン・マゼンタ・イエロー・黒のインクを混ぜる方式で、印刷に使われます。モデルが作り出せる色の組み合わせはすべて、3次元空間上の点として表すことができ、そこから「色空間」という名前が来ています。RGB は、黒が一方の頂点、白が対角線上の反対側の頂点にある立方体として描かれるのが一般的です。カラースペースはさらに、数値が指している「現実世界の」赤・緑・青が正確にどの色かと、その範囲がどこまで届くかを決めます。そのため、同じカラーモデルでも複数のカラースペースに存在し得ます。

値の見え方

写真では、このフィールドには標準的なカラースペース名が入ります。

  • sRGB - 標準的な RGB。画面やウェブのデフォルトであり、ほとんどのカメラや書き出し設定が出力する形式です
  • Adobe RGB - 表現できる範囲がより広く、印刷用途でよく使われます
  • Uncalibrated - 写真用のこのフィールドは sRGB 専用のコードしか持たないため、それ以外が使われた場合、カメラや編集ソフトはこの値にフォールバックします。レポート内の他の行(埋め込まれたカラープロファイル名など)から、実際にどのカラースペースだったか分かることが多いです。

動画ファイルでは代わりに放送規格の名前が入り、ハイビジョン素材なら bt709、古い標準画質の素材なら smpte170m や bt470bg、広い範囲を持つ超高精細なら bt2020nc などになります。一部のドキュメントやレイヤー付きファイルでは、RGB、CMYK、Grayscale などのように、単にカラーモデル名だけが記録される場合もあります。

それが重要な理由

色がどこかでおかしく見える理由として最もよくあるのが、このカラースペースです。Adobe RGB のような広いカラースペースで保存した写真を、sRGB と仮定して表示するソフトで開くと、コントラストが低く、くすんで見えます。ファイル自体が壊れているわけではなく、間違ったルールブックで読み取られているだけです。sRGB で保存し直すか変換すれば正しく見えるようになり、そのためウェブやメッセージに載せるものには sRGB が安全な選択になります。

動画では、誤った規格でラベル付けされたクリップは、一部のプレーヤーでは肌の色が緑がかって見えたりピンク寄りになったりと色ズレが起き、別のプレーヤーでは問題なく見える場合があります。印刷では、印刷所はどのカラースペースから変換すべきかを知る必要があり、プロファイルのない Uncalibrated と表示されたファイルは、推測に頼らざるを得ないファイルということになります。

このフィールドが表すのは色の扱い方だけです。人、場所、デバイスについての情報は含まれていません。

メタキー