コメントは、ファイル内部に保存される自由記述のメモです。ファイル内のどの情報もコメントに依存しておらず、作成者が好きな内容を記入できる空欄のようなものです。
どのファイルがそれを含み、そのテキストはどこから来るのか
ほとんどすべての形式に、コメントを書き込める場所があります。JPEG 画像には専用のコメントマーカーがあり、PNG はコメントをテキストブロックとして保存します。MP3 ファイルにはコメントフレームがあり、MP4 や MOV ファイルにはコメントフィールドがあります。文書、スプレッドシート、PDF には、ドキュメントプロパティの一部としてコメント欄があります。
コメントが入る方法は2つあります。1つは、誰かが手入力する場合で、通常はファイルのプロパティダイアログのメモやコメント欄、または書き出し画面で入力されます。もう1つは、ファイルを書き出したプログラムが自動的に書き込む場合です。ソフトウェアがこのフィールドを、ファイルに関する統計情報に使うことはほとんどありません。統計情報には専用のフィールドがあるためです。このフィールドには、そのソフト名、テンプレートの残り、ライセンス文など、ソフトウェアが付け足したい任意の情報が入れられます。
1つのファイルに複数のコメントが含まれることもあり、レポートでは、それぞれのコメントがどこ由来かに応じて、Apple QuickTime のコメント、画像コメント、Premiere などの編集アプリのメディアログからのコメントといった名前で表示されます。こうした接頭辞によって、どのプログラム、またはファイルのどの部分がそのコメントを書き込んだかが分かります。コメントには、その言語を示すタグが付くこともあり、コメントの横に en、de、fr などのコードが表示される場合があります。
その値がどのように表示されるか
このフィールドには特定の役割がないため、決まった書式はありません。よく見られる例としては次のようなものがあります。
- 使用したプログラム、アプリ、Webサイトまたはオンラインサービスの名称やブランド(例:
Created with GIMP) - 作成者に関する情報や、著作権表記
- 広告、またはライセンスや体験版に関する注意書き
- ファイルを扱った人が入力した、プロジェクト名・クライアント名・案件名など
- 意味のないテキストやダミーテキスト
- 他のどのフィールドにも収まりきらなかったデータ
空のコメントも、内容が入っているコメントと同じくらい一般的です。
それが重要な理由
まずプライバシーの観点が重要です。ここが最も情報漏えいしやすいフィールドだからです。自由記述の欄には、本名、メールアドレス、社内の案件コード、顧客名、再利用したテンプレートに残った同僚のメモなどが書き込まれがちです。これらはファイルを送信・アップロード・公開する際にすべてファイルと一緒に移動しますが、画面上には表示されないため、何年も気付かれないことがあります。ファイルを公開範囲に出す場合、コメントはまず確認すべき項目の1つであり、かつ最も簡単に削除できる情報の1つです。
また、ファイルの来歴を知る上で最も分かりやすい手がかりにもなります。どのプログラムで作られたかが書かれているコメントは、そのファイルの作成元を示す、非常に明確な証拠になることが多く、開きづらいファイルを開こうとするときや、バッチ内の特定のファイルだけ動作が違う理由を調べるときに役立ちます。
コメントは画質や再生品質には一切影響せず、削除してもファイルサイズは数バイト程度しか変わりません。